やまなしの野鳥たち 
2013.10  タカブシギ
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 タカブシギは、春と秋の渡りの時期に全国に渡来する旅鳥ですが、関東地方より南部では少数が冬鳥として越冬するようです。
  繁殖地はユーラシア大陸の北部で、冬季はアフリカ、インド、東南アジア、ニューギニア、オーストラリアなどに渡って越冬をします。
 主に内陸部の池沼や水田、蓮田、湿地などの水辺にすみ、海水域にいくことはほとんどありません。

  体長が21㎝ほどで、夏羽では体の上面は黒褐色で、灰褐色や白の横斑や斑点が入ります。頭から胸にかけては白地に褐色の縦斑が密に入っていて、腹と腰が白色です。眉斑が白く明瞭でアイリングも白、まっ直ぐな嘴は黒色で基部は緑黄色、足は暗い緑黄色です。
 冬羽では全体に少し褐色を帯びて、コントラストが弱くなります。

 群れでいることが多く、数羽から数十羽程度の小さな群れを形成し、泥の中を嘴で探りながら、水生昆虫や貝類などを採食します。
 鳴き声は、ピッピッピッという短い連続した声です。

  近縁のクサシギは、同じような環境にいて、大きさも体型も良く似ているので、識別に要注意です。
 クサシギは、体の上面の色がより黒っぽいこと、飛翔時の翼の下面が黒いこと、
眉斑が短くて目の上までないこと、鳴き声がチュイリー、チュイイチュイイと、澄んだ声で鳴くことなどで区別できますが難しいです。

 名前の由来ですが、尾羽にいわゆる鷹斑(たかふ)があるので「鷹斑鷸」となったとのことですが、尾羽を広げないとよく判りません。


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