やまなしの野鳥たち 
2018.06 アカモズ
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 アカモズは、夏鳥として北海道や本州東部に渡来するモズの仲間で、本州西部や四国、九州では渡りの途中に立ち寄り、沖縄では冬鳥として越冬しています。

 開けた森林や林縁、まばらに木の生えた草原、農耕地周辺などに生息し、モズと同じ所に生息する場合はモズの縄張りのすき間を縫うように生息しているとのことです。

 ただ、モズは数が非常に多いのに対して、アカモズの生息数はかなり減少していて、最近改訂となった本県のレッドリストでも、絶滅危惧Ⅱ類からⅠB類へと絶滅の危険性のランクが上がってしまいました。




 全長は20㎝ほどで、顔つきや体形はモズに似ていますが、モズよりも体がやや細めでスマートに見えます。頭から背にかけて赤味の強い褐色で、額から眉斑は白く、喉から胸、腹も白色です。

 名前のとおり赤い背中と白いお腹のコントラストが綺麗で、黒い過眼線とかぎ状に曲がった黒いくちばしがとてもよく目立ちます。

 オスメスほぼ同色ですが、メスは全体的に淡い色で、体の側面に褐色の波模様があります。

 ギチギチ・・・などとモズよりやや低い声で鳴きます。

 食性は動物食で、昆虫類や節足動物を主に、両生類、爬虫類、小型鳥類、小型哺乳類などを食べることもあります。

 モズに比べ、空中を飛びながら昆虫などを捕らえるフライングキャッチをすることが多いようです。また、モズと同様、はやにえを行います。 エゾムシクイは、4月中旬から5月にかけて、越冬地の東南アジアから夏鳥として日本にやって来ます。日本のほかロシア東部で繁殖します。 

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